● 作り手としての気持ち&使い手へのメッセージ ●
私、四十沢宏治は指物屋、四十沢木材工芸の2代目です。今は曲物木地、挽き物木地、ほう木地(刳り物)と漆器の木地ならお椀以外は全て扱う木地屋になっています。
父が1979年当時に最新鋭の木工用工作機械であるNCルーターを業界に先駆けて工場に導入し、私は高校時代からそのNCルーターのプログラミングを手伝っていました。工房では現代の道具からカンナや小刀までを駆使して漆器木地の幅を広げています。
輪島の木地は輪島塗になってしまうと、使い手側から木地の仕上がりや素材がほとんどわからなくなってしまうということ、それが木地屋として残念で平成3年から使い手が天然の木目や素材を感じ取れるよう欅拭漆シリーズをはじめました。
平成12年からは地元輪島にて9人の仲間と「ギャラリーわいち」を共同運営、作品展示をとおして、使い手に塗り物を直接提案しています。今は妻、葉子と二人三脚で自分たちがほしいと思う、形と使い方を考えています。
皆さんに気軽にそして大切に漆器を使って欲しいと思っています。
今年は体がなまらないよう週一回プールを目標に掲げ妻と娘も巻き込んで頑張っています。
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